竿を持って歩こう

僕の住んでいる町は、古い町です。

この町は人の付き合いの密度が濃い。

そんな町で生まれ育てて頂いた。

そして我が子も育ててもらってます。


この町に残っている同級生や先輩後輩

永い付き合いです。

ずーーーっと

この町に居るから「しょーもない事」はできません

「男」を学ぶには最高の町です。

昔々の大先輩からリレーされてきているものです。


それは子どもの頃からです


二年前の昨日

僕の同級生のオヤジさんが死んだ

散髪屋のオヤジで「パンチの鉄人」のタイトルを持っていた。

オヤジさんにパンチを当ててもらいたい男たちが

長蛇の列を作った時代が有った

今ではパンチを見る事が無くなってしまった。




「パンチの歴史とともに歩んだオヤジ」




釣りキチで鯛ばかりを追い掛けていた。

オヤジさんが大枚を叩いて購入したシマノの電動リール

を店先でクルクル回しながら

「一緒に行こうやぁ！」

と約束をした矢先に癌が牙をむきやがった・・・。



そのオヤジさんが

孫（同級生の子）に買ってやった自転車が

今日、我が家に来た。


小4の「りょうた」が大事にしていた自転車だ。

「おじいちゃんの形見」だからと

超大事にしていた自転車だ。

子どもが何年も乗ったと思えない位ピカピカです。

どんどん大きく育つ自分の体

自分には、もう小さくなったので

悲しいけれど、「おじいちゃんの自転車」と御別れ・・・。

本当ならとっくに乗換のタイミングは有ったが

大好きなおじいちゃんの自転車

限界まで自分で乗った。

そして

「大事に乗ってくれる一年坊主は誰や？」

と

りょうたが選んでくれた。



我が倅



ちきしょう

涙がでるぜ






息子よ「男」を学べよ。



しっかり自転車乗れよ！


おやっさんサンキュー